ピエモンテ産 Tonda Gentile ヘーゼルナッツ · IGP 原産地保護 グランクリュ (grand cru) のカカオ豆 砂糖は二十五パーセント · 一粒たりとも余分なく 人工香料不使用 · 保存料不使用 白トリュフ · 黒トリュフ · 夏トリュフ ピエモンテ産 Tonda Gentile ヘーゼルナッツ · IGP 原産地保護 グランクリュ (grand cru) のカカオ豆 砂糖は二十五パーセント · 一粒たりとも余分なく 人工香料不使用 · 保存料不使用 白トリュフ · 黒トリュフ · 夏トリュフ

コレットの物語

ひと粒の涙、la Larme の物語。

すべては、あるカフェのテラスから始まった。偶然がそっと居合わせていた。そうした巡り合わせから生まれたのが、会話を誘うチョコレート、Colette Demay である。

マニフェスト、そして三幕の物語 Paris 2023 年 5 月 · 2024 年 9 月

あるテラス · パリ · 2023 年 5 月
I.一日の終わり、一杯のグラス、いくつかのオリーブ、そして震えるスマートフォン。

第一の場面

一杯のグラス、二人の友、
一通のメッセージ。

パリのカフェのテラスで、日も暮れかけていた。夕陽が石畳の上に沈んでゆき、ワインはまあ正直なところほどほど、つまみは少しばかり塩が利きすぎていた。

私の隣には、モデル業界の友がいた。不意に、私の携帯が鳴った。メッセージにちらりと目をやり、私はそれをまたテーブルへ置いた。友はそれに気づいた。

多くの父親がそうであるように、待ち受け画面には娘の写真があった。

友はその写真を見て、ためらいもなく、何人かの知り合いに送ってみてはと勧めた。各事務所からの返事は上々だったが、当の本人であるコレットは、首を縦に振らなかった。

これは、ただの逸話で終わるはずだった。

Colette
Colette.

第二の場面

おのずと定まったその名

一年後、私は長年の夢を叶えようとしていた。自らのチョコレート・ブランドを立ち上げることだ。私は昔からチョコレートをこよなく愛し、年月とともに確かな知見を培ってきた——技術、テロワール、香り、そして食感を。

私は厨房で、チョコレートとの取り合わせを探っていた。コレットは私のかたわらで、手を貸してくれていた。幾週ものあいだ、私はブランドの名を探し続けていたが、何ひとつ見つからずにいた。

そして私は、あの小さなタイムカプセルを思い起こした——テラスでの会話、待ち受け画面のあの写真、ハンガー(衣裳掛け)になることを拒んだ娘のこと。彼女の名は、しごく当然のごとく、おのずと立ち現れた。

「 彼女はいつもそこにいた、
私の携帯の中に、
私のチョコレートの探究のなかに……
Colette
やがて訪れた · 線(ライン)の時

第三の場面

la Larme、ひと粒の涙、
ひと文字の A に潜んで。

ロゴを描き、規範を定め、まだ直感でしかなかったものに、視覚の骨格を与えねばならなかった。私たちが求めていたのは、ひとつの形であり、ひとつの署名だった。象徴的でありながら、ひと目で腑に落ちる、そんな何かを。

私たちは形を、目方を、口に含むのにちょうどよい大きさを、つくり込んでいた。五グラム。すべてはそこにあった——ただひとつ、優雅さを除いては。

そして再び、偶然が居合わせた。ロゴを見つめていると、私の目はほとんど見えないほどの細部にとまった。Demay の A の内側に、ひとつの形が現れたのだ。ひそやかで。細長く。すらりとして。

私は一目でそれと分かった——やがて私たちのチョコレートのシルエットとなる、その形を。宙に吊られたひと粒の涙、純粋なかたち、上へと張りつめ、引き延ばされた一瞬のように。私たちが描いていたものとほとんど寸分たがわぬが、ただこの台座だけが、仕上がり、優雅であった。

こうして、la Larme de Colette は生まれた。

その A — すでにひと粒の涙 Histograph、大文字にて。その形は、すでにこの文字に刻まれていた。

la Larme、最終形 下へと張りつめ、優雅な台座。5 g · 43,19 × 25,01 × 12,5 mm。

coda

三たびの、偶然。
ただひとつの署名。

テラスでの一通のメッセージ。厨房で再び見いだされたひとつの名。文字のなかに潜んでいたひとつの形。逸話で終わるはずだったものが、私たちのブランドとなった。

舌の上に置かれるひと粒ごとの涙が、この物語を宿している——娘の存在、父の忍耐、そして、ただ見いだされることだけを願っていた、ひとつの細部の優雅さを。